セラミックファンヒーターの中に加湿機能が付いているものがありますよね。 シャープのとか。
プラズマクラスター付きで空気清浄的にも何となく良さげに思えるから一石三丁と思って昔使っていたことがありました。
でも、よくよく考えてみると結構な電力を使っていたのかもしれません。
そこで、「加湿機能付きセラミックファンヒーター」と「エアコン+加湿器」ではどちらが電気代がかかるのか調査してみました。
加湿セラミックファンヒーターの電気代はどのくらいかかるか?
加湿機能が有り無しはあまり関係なく、結局のところは使用する電力によって電気代が決まるわけなので、600wで使うのか、1000wで使うのか、1200wで使うのか、それによって変わるわけですね。
具体的には、電気代の平均単価(燃料調整費と最エネ負荷金を除く)を27円として計算してみると…
600wなら1時間16.2円、8時間で129.6円、12時間で194.4円。毎日8時間を30日使用したら3,888円。
1,000wなら1時間27円、8時間で216円、12時間で324円。毎日8時間を30日使用したら6,480円。
1200wなら1時間32.4円、8時間で259.2円、12時間で388.8円。毎日8時間を30日使用したら7,776円。
もし、加湿器が別だとするとここに加湿器の電気代が加わるので、別々に使うよりは経済的だと言えそうですね。
次にエアコン+加湿器で見てみましょう。
エアコン+加湿器の電気代はどのくらいかかるのか?
エアコンの電気代がいくらかかるかについては性能によってかなり安くできるようだということが分かりましたが、具体的にいくらになるという計算が難しいです。
一応6畳用エアコンで1時間あたりの消費電力が110~920Wで電気代は2.97~24.84円となるわけですが、エアコンがMAX運転し続けることはないので大体半分くらいの消費電力と見積もって差し支えないかと思います。
となると、1時間あたりは12.42円です。8時間なら99.36円、12時間なら149.04円。8時間×30日なら2,980円。
ここに加湿器を加えてみましょう。
加湿器もスチーム式、気化式、超音波式、ハイブリッド式と大きく分けて4タイプあり、タイプによって1時間あたりの電気代が0.06円~7円と幅があります。
が、一番高いスチーム式であっても1時間MAXが7円程度です。8時間で56円。30日で1,680円。これが気化式にしたらば57.6円で済みます。
加湿セラミックファンヒーター VS エアコン+加湿器、結果をまとめると…
エアコン+加湿器の方が安いし、お部屋も暖まります。
加湿セラミックファンヒーターの600wなら安いのでは?と思うかもしれませんが、エアコンとセラミックファンヒーターの暖房能力の差は歴然としています。600wでは正直全く暖まりません。
同じ金額がかかるのであれば断然エアコン暖房の方が暖かくなるということです。エアコンの方が部屋全体暖かくなりますしね。
現在エアコンを使っているならば、加湿セラミックファンヒーターに目移りする必要はありません。
エアコン暖房に加湿器を使って湿度を上げてあげると暖かさが感じやすくなります。
またエアコン+加湿器であれば電気代もさほど気にするほど高額にもならないことがわかりました。
新しいエアコンほど省エネ性能は高くなっているので、もしエアコンを10年以上使い続けているのであればこの機会に買い替えを検討してみるのもありかもしれません。夏場よりは冬場の方が工事も早いですし。
もちろん、お風呂場の脱衣所やトイレといったエアコンが使えない場所ではセラミックファンヒーターは優秀な働きをしてくれるので決して無用の長物というわけではありません。
場所や目的によって使い分けするのがよいでしょう。