先日はじめてオイルヒーターを買った。
そしてどれだけ暖かくなるものかとワクワクしながら使い始めたのだけれども・・・
「あれ~~~、暖まってなくね?」
コンセントは刺さっている。
電源もONになってる。
タイマーが入ってるわけでもない。
「初期不良か?」
オイルヒーターを恐る恐る触ってみると熱い。
どうやらオイルヒーターそのものが壊れているわけではないらしい。
では一体なぜ部屋が暖まらないのか?
その原因を調べることにした。
オイルヒーターで部屋が暖まらない原因
調べてみて分かっただけでも5つの原因があった。
これらの原因が相互に影響を及ぼしている可能性もある。
1つ1つ見ていこう。
その1、オイルヒーターはすぐには暖かくならない
オイルヒーターはまず内部のオイルを熱するところから始める。
電源を入れたらいきなり部屋が暖かくなるわけではない。
オイルヒーター自体が熱くなるのに30分は必要とされている。
そして、そこから部屋を暖められるようになるので、部屋全体が暖かくなるまでには1時間程度はかかる。
オイルヒーターが部屋を暖めるには時間が掛かる。
そんなことは承知の上でオイルヒーターを買っている。
今回も1時間以上経過した状態なのだ。
その2、オイルヒーターの温度設定が低い
次に考えられるのはオイルヒーターの温度設定だ。
最近のオイルヒーターはデジタル表示のものが増えているので温度設定が簡単にできるけれども、少し前のオイルヒーターは電気ストーブと同じように弱・中・強だったり、500w、900w、1200wといった電力で表示されているものがあり、パッと見で何度になるのか分からないものがある。
こういったものはもちろん今時のECO機能もない。
オイルヒーター自体の温度も80度とかなり熱くなるようだ。
電気代を気にせずガンガン暖めたい場合はそれでも構わないかもしれないが、電気代を気にして弱や弱電力にした場合は部屋が全然暖まらないということは考えられる。
でも、今回はデジタル表示の温度設定があるので該当しない。
その3、家の構造に合っていない
こと我が家に至ってはこの可能性が高い。
木造か鉄筋コンクリートかで家の気密性や断熱性は変わる。
あと、断熱材が入ってるかどうか。
うちは木造。
断熱材は入っているはず・・・。
そうなると、オイルヒーターの設定温度をもう少し高くすればいいのか?いやしかし、そうすると電気代もおのずと高くなる。
断熱材の有無でも変わってくるというのであれば、少し面倒ではあるけれども窓やドアの隙間などを梱包材のプチプチで覆ってみたり、100均グッズが役に立つかもしれない。
その4、オイルヒーターを置く場所が違う
これは実は勘違いしていたのだけれど、部屋の真ん中に置いていた。
実は真ん中に置くのが一番効率が悪いようだ。
オイルヒーターは輻射熱で部屋を暖めるからといって部屋の真ん中に置いたのは安易な考えだった。
オイルヒーターの置き場として推奨されているのは、冷気の入り口。
つまりは窓やドア付近に置くことで部屋全体をしっかり暖めることができると言われている。
部屋に入ってくる冷気を止めつつ、部屋を暖める。
穴を塞ぐことで熱が逃げないようにすることが肝心かなめということか。
その5、オイルヒーターの効率的な使い方ができていない
オイルヒーターは輻射熱によってじんわりと熱を伝えるものだけれども、輻射熱というものは空気を暖めることはできない。
オイルヒーターそのものが熱くなることでその周りの空気を暖める効果はあるけれども、これは限定的。
輻射熱によって暖められた壁とか机とか椅子とかが徐々に空気を暖めることになる。
つまりは部屋が暖かいと感じるまでには相当の時間が掛かるということだ。
これをもっと効率よく暖めるには?
と考えた時、輻射熱とは違う暖め方が必要となる。
答えは、エアコンの併用使いだ。
エアコンは気体を熱交換によって暖めたり冷やしたりする。
これを「対流」と言う。
この対流で部屋を暖めた時は温度の高い気体は上に溜まってしまうという性質がある。
エアコンの暖房がいまいち暖まりきらないのはこういう理由もあるわけだ。
最初はエアコンで空気を暖め、途中からオイルヒーターで部屋全体を暖めていく。
これでポカポカな部屋の出来上がりだ。
輻射熱と対流の併用こそが最適解だと言えそうだ。
オイルヒーターが故障しているときはこうなる
「電源がつかなくなる」
基本的には電気回路としては単純な構造であるため、不具合が起こりにくいというのが一般的ではある。が、電力消費量が大きいために電源コードが劣化してきたときに接触不具合が起きてしまうようだ。
電源が付かなくなる原因としては、制御基板の故障、電源コードの断線が考えられる。
「オイル漏れする」
デロンギ社の統計によると10万台に4台の確率でオイル漏れする機種があるらしい。
かなり確率的には低い。
けれども、5年、10年と使っているうちに「バチン」と音がしたと思ったらオイルが漏れだすということが突然起きることもあれば、気付くとタラタラオイルが漏れていたということもある。
バチンと音がしたということは、接合部が経年劣化により開いてしまったということだろう。
温める→冷える→温めるを繰り返し行っているわけだから、金属もわずかながら熱による膨張縮小があるわけで。こうなってくると運でしかない。
このオイルヒーターに使われているオイルは非揮発性(ガソリンのように揮発しない)で着火点も300度以上なので火を近づけない限りは燃えることはない。
仮にオイル漏れと電源不具合を同時に起こした場合は電気ショートによる発火の可能性はありえるわけだが、同時に起こるというのは確率的にありえない。
オイルヒーターが故障したときの対処方法は?
これはもうメーカーのサポートに頼るしかないのだが、基本的にはオイルヒーターが故障した場合は自分でどうこうできるレベルのものではない。
そうなるとメーカー修理か交換、買い替えのいずれかとなる。
メーカー保証は基本1年なので自然故障した場合は1年以内なら無償で交換してくれるわけだが、デロンギでオイル漏れした場合は5年経っていても10年経っていても新しいものと交換してくれたという人もいる。
デロンギは他のメーカーに比べても高いわけだけれども、その分サポート面はしっかりしているということだろう。
アイリスオーヤマや山善、コロナといった日本メーカーでもオイルヒーターは製造・販売しているが、各社どのような対応をしているのか調べてみるのもオイルヒーターを買う際の一助となるかもしれない。
これは別途調べてまとめてみた。
オイルヒーターで部屋が暖まるまでの時間
一般的には30分~1時間とされている。
でも、これってオイルヒーターが熱くなるまでにかかる時間で、部屋自体が暖まるのはもっと時間がかかるんでない?と思ってしまった。
実際のところは築20年以上の木造住宅では通気性が高く風通しが良いためオイルヒーターの効果が薄くなると言われている。
輻射熱で暖めたそばから冷たい空気で冷やされていく感じだろうか。
断熱材が入っていれば大分違うらしいが。
あとは部屋の広さによって強さを変えるしかない。
電気代を気にしてなるべく弱くしておきたいところだが、部屋が暖まらないのであれば電圧を上げていくしかない。
もちろん電気代も比例して上がっていくわけではあるが、やむを得ないだろう。
結論
オイルヒーターで部屋が暖まらないときの原因と対処方法を調べてみて分かったことは、オイルヒーター単体で暖をとるのは割と難しいことなのではないかということだ。
どうしても暖まるまで時間が掛かったり、部屋の構造で制約を受けてしまうからだ。
しかし、エアコンやその他のヒーターなどと組み合わせて使うことでオイルヒーターのデメリットをうまく補うことができればかなり快適で暖かい部屋にすることができるということも分かった。
この冬は暖かく過ごせそうだ。