70代 コンタクト レンズ|無理せず快適に使うためのコツとやめ時サイン

コンタクトレンズ

70代 コンタクト レンズ|無理せず快適に使うためのコツとやめ時サイン

「70代でもコンタクトレンズって使えるの?」「老眼や白内障があるけど大丈夫?」
そんな疑問を持つ方へ。この記事では、70代からのコンタクト使用の注意点・やめどき・おすすめレンズを、
眼科情報(LENS LiST公式ブログ)を参考にわかりやすく解説します。
無理せず、快適に視力を守る方法を一緒に見ていきましょう。

70代でもコンタクトレンズは使える?

年齢制限はあるの?

実は、コンタクトレンズに年齢制限はありません。
70代でも、目の状態が健康であれば安全に使い続けることができます。
ただし、若い頃と違って涙の量が減ったり、角膜の細胞が少なくなったりと、目の変化が出やすい年代です。
そのため、今まで通りに使えるかどうかは**「目の健康状態」**によって変わります。

目の乾きや見え方の変化を感じたら、まずは眼科でチェックしてもらうことが大切です。


高齢でも使用できる条件

70代以降でもコンタクトが使える人には、いくつかの条件があります👇

  • 涙の量が十分ある(ドライアイが軽度)

  • 角膜に傷や病気がない

  • 自分でレンズのつけ外し・洗浄ができる

  • 定期的に眼科検診を受けている

この4つを満たしていれば、年齢に関係なくコンタクトを使い続けることが可能です。


医師が注意する3つのポイント

70代のコンタクト使用で医師が特に注意するのは次の3点です。

  1. ドライアイ:涙が減ることでレンズが張り付きやすくなる

  2. 角膜内皮細胞の減少:酸素不足で角膜の透明度が下がる

  3. 老眼・白内障との併発:見え方の調整が難しくなる

こうしたリスクを防ぐために、定期的な診察と適切なレンズ選びが重要になります。


実際に使っている70代の割合

日本コンタクトレンズ協会の調査によると、**70代でコンタクトを使用している人は全体の約7〜10%**程度。
特に「遠近両用タイプ」を利用する方が増えています。
「老眼鏡よりも自然に見える」「外見を若く保ちたい」といった理由で、70代でも継続している方が多いのです。


無理せず快適に使うコツ

  • 装着時間は8時間以内を目安にする

  • ワンデータイプを選んで衛生的に

  • **人工涙液(目薬)**で乾燥を防ぐ

  • 夜は必ず外して休ませる

70代は「頑張りすぎず、快適に」が合言葉です。目の状態に合わせて使うことが長続きの秘訣です。


70代でコンタクトをやめる人が増える理由

涙の分泌量の減少とドライアイ

加齢とともに涙の分泌が減り、ドライアイになりやすくなります。
レンズが乾くと違和感が出やすく、目に傷がつくこともあります。
そのため、「乾きがつらくなった」「目がゴロゴロする」と感じたら、無理に使わず休むことが大切です。


角膜内皮細胞の減少リスク

角膜の細胞(内皮細胞)は、酸素を取り込み角膜を守る役割をしています。
年齢とともに減少するため、酸素が通りにくいコンタクトを長時間使うと、視力低下の原因になることがあります。
最近は「シリコーンハイドロゲル」という酸素を通しやすい素材が主流になっており、70代でも安心して使えるものが増えています。


老眼による不便さ(老眼鏡との併用)

70代では老眼が進み、手元のピントが合いにくくなります。
遠くはコンタクトで見えても、近くを見るときに老眼鏡が必要になることがあります。
この場合は、遠近両用コンタクトを使うことで、1枚で近くも遠くも見やすくなります。


白内障手術の影響

白内障の手術を受けると、目の中に「眼内レンズ(人工レンズ)」が入ります。
そのため、視力が安定すればコンタクトが不要になる場合もあります。
ただし、遠くはよく見えても近くが見えにくくなることもあるため、必要に応じて老眼鏡を併用することがあります。


ケア・装着の手間が大変になる

2weekタイプや1monthタイプは、洗浄や保存が必要です。
70代になると指先の感覚が鈍くなったり、手が震えたりすることでケアが難しくなることもあります。
そんなときは、**毎日清潔な1dayタイプ(ワンデー)**に切り替えるのがおすすめです。


老眼や白内障でも快適に!70代におすすめのコンタクトレンズ

遠近両用コンタクトの特徴と選び方

遠近両用コンタクトは、1枚のレンズに「遠く用」と「近く用」の焦点が組み込まれています。
老眼鏡をかけなくても、自然な見え方ができるのがメリットです。
ただし、慣れるまでに1〜2週間ほどかかる場合があります。
代表的なブランドは「アキュビュー モイスト マルチフォーカル」や「メニコン プレミオ 遠近両用」などです。


シリコーンハイドロゲル素材の利点

この素材は、酸素をたくさん通すため目が疲れにくく、乾きにくいのが特徴です。
70代のように角膜の細胞が減っている人でも安心して使用できます。
医師からも「高齢の方にはこの素材を」とすすめられることが多いです。


ドライアイ対策に優れたレンズ

ドライアイ対策なら、保湿成分「ヒアルロン酸」や「MPCポリマー」を配合したレンズを選びましょう。
うるおいが長時間続くので、目の乾きや刺激を軽減できます。
特にワンデータイプは衛生的で、ドライアイ予防にも最適です。


眼科医おすすめのブランド

70代でも快適に使えると評価が高いのは以下の3ブランドです👇

ブランド名 タイプ 特徴
アキュビュー モイスト マルチフォーカル 1day 遠近両用・うるおい成分配合
メニコン プレミオ 遠近両用 2week 高酸素透過率・国産品質
シード 1day ピュア マルチステージ 1day 天然保湿成分・日本人向け設計

どれも70代のドライアイや老眼に対応できる設計です。


メガネ併用派におすすめの使い方

最近は「遠く用のコンタクト+近く用の老眼鏡」を組み合わせる方も増えています。
外出時はコンタクトでスッキリ、読書やスマホ時はメガネをプラスするスタイルです。
無理に全部をコンタクトで解決しようとせず、シーンに合わせて使い分けるのがポイントです。


コンタクトが難しくなったら?眼内レンズという選択肢

白内障手術で入れる眼内レンズとは

白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに「眼内レンズ(IOL)」を入れます。
このレンズが目の中でピントを合わせるため、手術後はメガネやコンタクトが不要になる人もいます。


多焦点眼内レンズの仕組み

多焦点タイプは、「遠く・中間・近く」の焦点があり、老眼にも対応できます。
最近では医療技術が進み、自然な見え方を実現できるレンズも登場しています。


コンタクト不要になるケース

白内障手術後、遠くも近くも見えるように調整された場合、
コンタクトを使わずに生活できるケースも増えています。
ただし、手術後の視力には個人差があるため、医師の判断に従うことが大切です。


手術の費用と保険適用

単焦点レンズは健康保険が適用され、自己負担3割で約5〜7万円程度
多焦点レンズは自由診療になることが多く、片目30〜50万円前後が一般的です。
高額医療費制度を利用すれば、負担を軽減できます。


手術後の見え方とケア

手術後は2〜3日で視力が安定することが多いですが、
乾燥や眩しさを感じることがあるため、定期的な診察と点眼を続けることが重要です。


70代からの目の健康を守るために

定期検診の重要性

70代は、視力が急に落ちたり目の病気が進行したりすることが多い年代です。
半年〜1年に1度は眼科で検診を受け、角膜の状態や涙の量をチェックしましょう。


コンタクト卒業後の快適な視力生活

もしコンタクトをやめる場合でも、
遠近両用メガネや軽量フレームを選べば、快適に視力を補うことができます。
「卒業=不便」ではなく、「無理せず快適に変える」という前向きな選択です。


目の乾燥を防ぐ生活習慣

  • 室内を加湿する

  • スマホやテレビの時間を減らす

  • まばたきを意識的に増やす

  • 水分をこまめに取る

小さな習慣が、目の健康を守る大きな力になります。


目を老けさせない栄養と習慣

ブルーベリーやほうれん草などの「ルテイン」や「アントシアニン」を含む食品は、
網膜を守り、老化予防に効果的です。
サプリメントで補うのもおすすめです。


最後に:年齢よりも「目の状態」で判断を

70代でも、目が健康ならコンタクトを安全に使えます。
大切なのは「年齢」ではなく、「あなたの目がどんな状態か」。
定期検診と正しいケアを続けて、無理せず快適な視界を保ちましょう。

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