電熱ベストの充電方法を解説 / バッテリーはセットで買うべきか?専用バッテリーを選ぶべき?

電熱ベスト

電熱ベストの充電方法を解説 / バッテリーはセットで買うべきか?専用バッテリーを選ぶべき?

電熱ベストを着用したことがある人であればなんてことはないことなのですが、電熱ベストを着たことがない人にとってはその存在自体が未知なわけで、「充電どうすんの?」って思うのも無理はないと思います。

今回はまだ電熱ベストを持ってなくて充電方法ってどうすんの?っていう素朴な疑問をお持ちの方にお答えしてみました。

電熱ベストのバッテリーはモバイルバッテリーを使っています

電熱ベストの仕組みとして必ず電源が必要になるわけですが、その電源に使われているのがモバイルバッテリーです。

このモバイルバッテリーとはスマホの充電に使っている、持ち歩きができるリチウムイオンバッテリーのことです。

スマホを持っていれば既に1個や2個持っているのではないでしょうか。

なので、「電熱ベストの充電ってどうするの?」と聞かれた場合の答えは、

「モバイルバッテリーを家のコンセントにつないで充電する」となります。

モバイルバッテリーといえばスマホ用の持ち歩きができるバッテリーのことであり、このスマホ用のモバイルバッテリーは5V(ボルト)、2A(アンペア)という規格で作られています。

最近ではクイックチャージで5V以上の電圧を使用して急速充電ができるものも増えていますが、クイックチャージを使う場合はモバイルバッテリーだけでなく充電する機器にも対応している必要があります。

近年発売されているスマホやタブレットなどでは標準的にクイックチャージができるようになっていますが、仕組みが簡素な電熱ベストでは対応していないと考えた方が良いでしょう。

これが意味するところは、モバイルバッテリーであれば何でもかんでも電熱ベストに対応するとは限らないということです。

であれば、電熱ベストにバッテリーがセットになっている商品を選ぶのが安心なのでは?と普通なら考えるのですが、これも注意が必要です。

電熱ベストとセットになっているバッテリーは不具合によるトラブルが多い?

楽天やアマゾンで販売されている電熱ベストの中で評価レビューが低い商品はバッテリーによる不具合が多発しています。

  • つないだけど電源が入らない
  • 充電がすぐになくなってしまう
  • 違う容量のバッテリーが届いた
  • 充電にものすごく時間が掛かる

電熱ベストのほとんどは中国で製造されています。そして、販売している会社が日本の会社であればまだいいのですが、楽天やAmazonでは中国人経営の会社が販売しているケースが多くあります。特にAmazonは簡単に商品を出品できるのでこの傾向は強いです。個人でも商品が1つでもあれば簡単に販売できてしまいますからね。

楽天でも中国人が経営しているショップはありますが、基本的にAmazonよりも商品販売のハードルが高くなるのでAmazonよりは数が少ないように思います。

日本の販売会社であれば商品を販売した後も不良や不具合があれば真摯に対応してくれますが、中国人経営の会社となるとそうはいきません。日本語でのやり取りの難しさもありますし、文化の違いも大きいと言わざるを得ません。

中国人経営の会社が販売している電熱ベストは「安い」ことが最大のメリットではありますが、その分、ハズレたときは代償が高くつくことになります。

日本人経営の会社が販売している電熱ベストは「高い」ことが多いのですが、そもそも不良品自体が少なく、不良品の交換などにもしっかり対応してくれることを考えれば決して高くはない価格と考えることもできます。

商品自体の価値だけで見るか、付加価値があると見るか、ネットの商品ページだけでは判断するのは難しいところがあるでしょう。

だからこそ電熱ベストでモバイルバッテリーがセットになっている商品は必ず商品レビューを確認して、バッテリーの不具合が出ていないか確認することを推奨します。

専用バッテリーが必要な電熱ベストもある

多くの電熱ベストは市販のモバイルバッテリーが使えるようになっています。ですが、出力が5Vなので発熱するエネルギー量としては物足りないようです。ベスト自体の中綿だったり、裏地をアルミプリント加工するなどして保温力を高めることでヒーターの物足りない火力を補うという方法もありますが、薄手のベストだった場合はヒーターそのものの火力を高めるべく、専用のモバイルバッテリーを用いる電熱ベストもあります。

接続する部品をUSBではなくプラグに変更すると7.4V出力となり、それだけで1.5倍のエネルギー量になります。1.5倍違えば体感的にもかなり暖かく感じることでしょう。

専用バッテリーのメリットをまとめると、

  • より高出力となり、暖かさを増すことができる
  • 専用品なので故障や不具合を少なくすることができる
  • 故障や不具合があっても対応しやすい

といったことが挙げられます。

しかし、デメリットもあります。

  • 市販品よりも値段が高くなる
  • 生産コストを安くするために容量が少ないことが多い
  • 他の製品に流用できない
  • 専用バッテリーを買わないと電熱ベストが使えない

特に値段の面での金額差は見過ごすことができない位の差です。

ベスト本体の値段が安かったとしても専用バッテリーが高いので、結局高い買い物になってしまうという、販売店の思惑にまんまと乗せられてしまうようで歯がゆい気持ちになってしまうのは私だけでしょうか。

さらに、専用バッテリーがあるからその店の他のベスト、他の電熱商品、空調服など、その店だけで流用できる商品を買わざるを得なくなります。

つまりはこれは専用バッテリー縛りで自社商品だけに目を向けさせて買わせる高等な販売テクニックでもあるのです。

この「専用バッテリー縛り販売」ができるメーカーや販売店は規模が大きく、人気がないとできない戦略でもあるのである程度絞られてくるのですが、代表的な会社は「ワークマン」です。作業着ブランドの「バートル」なんかも専用バッテリーを使っています。

どちらも熱狂的なファンがいて販売規模も大きいのでこの「専用バッテリー縛り販売」がかっちりハマっていると言えます。なにせ誰も文句は言いませんし、それでも買いたいという人がわんさかいますからね。

-電熱ベスト
-, ,