電熱ベストはベストの中にヒーターが組み込まれています。もちろん、電源にはモバイルバッテリーなども必要となるわけですが、どうしてもここで電源トラブルが発生しやすいのです。モバイルバッテリーの不良の場合もありますが、ベストの中で断線している場合もあったりとなかなか判断がつきにくいのも困りもの。
そこで今回は電熱ベストの電源トラブルについてまとめてみました。
ちなみに、電熱ベストを製造しているメーカー(とはいっても製造は全て中国ですが)によって仕様が異なりますのでこの記事ではごく一般的に考えられる答えを書いています。
電熱ベストの電源が点滅している場合
電熱ベストの電源ボタンが点滅するのは、充電中の時か、エラーがあった時です。
ここではエラーが発生して電源ボタンが点滅した後、そのまま動かなくなってしまう時の対処方法を記載します。
まず、疑うのはモバイルバッテリーです。
充電が切れてはないでしょうか?
満充電になっているのであれば他の危機(スマホなど)で充電ができるでしょうか?
他のモバイルバッテリーを使ってみて作動するようであればお使いのモバイルバッテリーに問題があります。
中にはメーカーの相性もあるようですが、電熱ベストが対応する電圧とモバイルバッテリーの電圧がちゃんと合っているかどうかは事前に確認しておきましょう。
余談ですが、Amazonや楽天で購入した電熱ベストに付属のバッテリーには少し使うとすぐに使えなくなるようなものもあります。
これは、私の実体験ですが、おまけでもらえるモバイルバッテリーはハズレの確率が高いです。おそらく在庫処分なのでしょう。おまけで付けてあげるのだから文句は言ってくれるなよ的な。もちろん、タダでもらったものなら壊れても文句は言えません。そのまま使えるなら儲けものということです。
次に疑うのは電熱ベストの断線です。
ごく弱いとはいえ電気を流すわけですから、必ず線がつながっています。断線していると電気が伝わらず電流は行き場を失います。結果、エラーを起こして作動しません。この場合、保証期間内であれば購入した販売店で交換もしくは返品・返金してもらいましょう。
そういう意味では保証期間がより長い販売店で買ったほうが安心ですね。
断線のリスクを減らすために洗濯はあまりしない方がいいかもしれません。
洗う必要性がある場合は優しく手洗いで。手洗いの場合もキツく絞ってはダメです。洗濯機は絶対使ってはいけません。
電熱ベストの電源が切れる場合
これはどういうタイミングで電源が切れるのかにもよります。
なぜならほぼ全ての電熱ベストは安全装置という名目で2時間程度で電源が切れるようにできているからです。ベストを着たまま眠ってしまって低温やけどを起こさないようにするためと、モバイルバッテリーの連続使用で発熱してやけどを起こさないようにするためです。
モバイルバッテリーは下手すると電熱ベストよりも熱くなりますからね。
なので、ある程度時間が経って電源が切れてしまうということであれば電源を入れ直すしかありません。
そうではなくて、電源を入れてすぐに切れてしまう場合はどうか。
この場合はモバイルバッテリーの不具合の可能性もありますし、断線の可能性もあります。
モバイルバッテリーだったら、まず充電が切れてないか、満充電の状態で切れてしまうなら他のモバイルバッテリーに変えてみてどうか、そこから確認してみてください。
モバイルバッテリーに異常がないようであれば断線か故障の可能性が考えられます。
断線・故障しているようであれば販売店に相談です。
保証期間内かどうかも確認しておきましょう。
電熱ベストの電源が入らない場合
そもそも電熱ベストの電源ボタンを押しても何も反応しないという場合もあるでしょう。
この場合もやはりモバイルバッテリーから確認をします。
充電が0になっていれば電源ボタンを押しても電源は入りません。
モバイルバッテリーが満充電の状態でも電源が入らない場合は別のモバイルバッテリーを試してみましょう。
それでも電源が入らないという場合は電源ボタンの回路が故障している可能性があります。
販売店に相談しましょう。保証期間内であれば交換or返品です。
電熱ベストのモバイルバッテリーの電源が落ちる場合
この場合はモバイルバッテリーと電熱ベストの相性が悪い可能性があります。
専用バッテリーであれば相性の問題はありませんが、市販品を流用する場合には相性問題は起こる可能性があります。
モバイルバッテリーが不良の場合もあります。
どちらの場合も電熱ベストではなく、スマホなどにつなげて正常に充電されるかどうか確認してみましょう。
電熱ベストの保証期間を販売店別、メーカー別に比べてみました
電熱ベストは普通のベストに比べて家電要素が入っていること、モバイルバッテリーの不良やベストの中を細い配線でつなぐ作り方、中華製造工場の甘い検品など、諸々の理由からハズレの確率は少し高いと思ってもらったほうが良いと思います。
そんなとき何が重要となってくるかといえば保証が効くかどうかです。
- 保証の期間はいつまでか?
- どこまでを保証してくれるのか?
- 保証外になってしまう要素はあるか?
- どうすれば保証を受けられるのか?
- カスタマーセンターはあるのか?
これらのことを事前に把握しておいたほうがよいでしょう。
Amazonで電熱ベストを買った場合の保証
Amazonの返品・交換規定には、
「Amazon.co.jpおよびAmazonマーケットプレイスの大半の出品者は、原則として商品到着から30日以内の返品・交換を承ります。」
と書かれています。
30日の間に不具合・不良があれば返品・交換が原則としてできるようになっています。
さらに、電熱ベストは服カテゴリに分類されるので、
「試着した商品を返品した場合、配送料・手数料およびギフトラッピング料を除いた商品代金(税込)および国内返送料を返金します(配送料・手数料およびギフトラッピング料は返金しません。また、別途記載がある一部商品の返送料はお客様負担となります)。同一商品との交換は承りませんが、一部商品については、色違いまたはサイズ違い、別商品との交換が可能な場合があります。」
となっています。
サイズが合わなかった場合は返品もしくは交換が気軽にできるようになっているということです。
ここからさらに、製造販売者側の保証を調べてみましたが、あってないようなもののようです。一応1年とか付いているようですが、電話をしてみるとガイダンスが流れるだけで電話に出ないとか、そもそも連絡が付かないことがほとんど。
連絡が取れたとしても的を得ない回答だったり、不誠実な対応だったりすることが多めです。
日本人同士なら言葉を理解して意思疎通が図れますが、そもそもお国が異なれば商習慣も変わりますし、正常なコミュニケーションが取れると思う方がおかしいのです。
もちろん、バートルとかアイリスオーヤマなど日本メーカーが販売している商品であれば問題なく対応してくれます。
Amazonの保証をまとめると、
30日以内であればAmazonの強権により原則として返品・交換ができる
返品・交換するときは商品購入履歴からです。
30日を過ぎてしまうと販売者およびメーカーに問い合わせしないといけないが、そもそも日本の販売者・メーカーでなければ保証はないに等しいと言えます。
Amazonで販売される商品の安さは大きなメリットですが、その分保証はないと思って割り切って買う必要があります。
Amazonで販売されている電熱ベストでこれは良いと思うものをランキングしてますのでよかったらこちらもご覧下さい。
楽天で電熱ベストを買った場合の保証
楽天もAmazonと似てはいますが、大きく違うのは販売店が明確だということです。責任の所在がわかりやすいし、問い合わせもしやすいと言えます。
保証内容も店舗によって変わってきますが、基本的には1ヶ月で、レビューしてもらったら3ヶ月に延長します、といった感じです。
楽天も購入履歴から問い合わせができ、返品・交換の対応は販売店舗とのやりとりとなります。
Amazonと同じような商品が並びますが販売店舗がはっきりしている分、Amazonよりも楽天の方が保証という意味では安心感はあるでしょう。
楽天でもおすすめランキングを作っていますのでこちらもよければご覧下さい。
ワークマンで電熱ベストを買った場合の保証
6ヶ月の保証期間があります。
ワークマン店舗に保証書と一緒に持っていけば対応してくれます。
店舗のみの販売で試着もできるのでサイズ違いということはありえないため交換はできません。またワークマンの電熱ベストはすぐに在庫がなくなってしまうため良品との交換もできません。
修理が不可能であれば返品して返金してもらうことになります。
6ヶ月であれば1シーズン寒い時期を過ごせるので十分な保証と言えますし、店舗で対応してくれるから安心です。
ちなみに、洗濯機・乾燥機を使用した場合と落下による故障の場合は保証が適用されません。
ビバホームで電熱ベストを買った場合の保証
ビバホームの電熱ベストには明確な保証期間は書いてありません。
ですが、カスタマーサポートに電話したところ神対応を受けたというブログ記事がありました。非常に誠実な対応をしてくれるようです。
返品・交換はしてくれるのはもちろんのこと、自宅まで訪問してまで交換品を持ってきてくれたそうです。これは驚きですね。
すべての店舗でこのような対応が出来るとは思いませんが、店舗があればそこで対応するのが普通ですから。
なんかクレーム対応っぽい気がしないでもないですが、自社企画製品に対して責任をもつ姿勢としては見習いたいところがあります。
おわりに
電熱ベストの電源関連のトラブルについては、まずモバイルバッテリーを確認するところから始めましょう。モバイルバッテリーに異常がなければベスト側の断線や回路の故障が考えられます。どうにもダメな場合はカスタマーサポートに問い合わせをするわけですが、できれば購入する前に保証内容の確認までしておけるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。