友だちに写真を送りたいのに、なぜかエアドロだけうまくいかない。さっきまで普通に使えていたのに、急に相手が表示されなくなった——そんなモヤモヤした経験はありませんか?「エアドロ できない 理由」は1つではなく、設定のちょっとした違いから、OSの不具合、会社や学校の制限まで、いろいろな要素が重なっていることが多いです。しかも、エラーメッセージだけを見ても原因がわかりづらく、「とりあえず何度も送り直す」だけで時間をムダにしてしまいがちです。
この記事では、iPhone・iPad・MacでAirDropができないときに考えられる主な理由と、今すぐ試せる対処法をセットで整理しました。上から順番にチェックしていくだけで、「自分の場合はどこに問題があるのか」が自然と見えてくるはずです。エアドロがサクッと使えるようになれば、写真や動画、ファイルのやり取りが一気にラクになります。さっそく、あなたの環境でも原因を一緒に見つけていきましょう。
AI要約:
このブログでは、「エアドロ できない 理由」をスマホ初心者でもわかるレベルまでかみ砕いて解説しています。
iPhone・iPad・MacでAirDropが送れない/受信できない主な原因を「設定」「環境」「機種」「症状別」の4つの観点から整理し、それぞれ今すぐ試せる具体的なチェック方法をまとめました。
また、どうしても直らないときの最終手段や、AirDropが使えない状況でも安全にファイルをやり取りする代替方法も紹介しています。この記事を読みながら1つずつ試していけば、「どこが原因でエアドロができないのか」がはっきりし、ムダな時間をかけずに問題を解決できるはずです。
【目次】
第1章:エアドロ できない 理由をざっくり把握する基本チェック
第2章:iPhone・iPad側にあるエアドロ できない 理由
第3章:相手側・Mac側にあるエアドロ できない 理由
第4章:症状別に見るエアドロ できない 理由と解決パターン
第5章:それでもエアドロができない時の最終チェックと代替手段
第1章:エアドロ できない 理由をざっくり把握する基本チェック
1-1 エアドロの仕組みをカンタンに理解しておこう
AirDropは、Wi-FiとBluetoothの両方を使って、近くにあるApple製品同士で写真や動画、ファイルをやり取りするしくみです。ざっくり言うと、Bluetoothで「近くにどんな端末がいるか」を探し、Wi-Fiの技術で「実際のデータ」を素早く送っています。なので、どちらか一方でもオフになっていたり、不安定だったりすると、「エアドロできない理由」になります。インターネット回線がなくても、端末同士が直接やり取りするので、通信量はかかりませんが、その分、距離が離れすぎていたり、間に壁や電子レンジなど電波をさえぎるものがあると、うまくつながりません。また、AirDropはApple IDや連絡先を使って相手を判別する仕組みもあるため、「誰からでも受信する」設定にしていないと、相手の名前が表示されないこともあります。まずは「Wi-Fi」「Bluetooth」「距離」「受信設定」の4つをざっくり押さえておくと、原因を切り分けやすくなります。
1-2 Wi-Fi・Bluetooth・機内モードなど通信まわりの設定を確認
エアドロができないとき、いちばん多いのが単純な設定ミスです。コントロールセンターで「Wi-Fi」と「Bluetooth」がオンになっているか、まずは落ち着いて確認しましょう。iPhoneなら画面右上から下にスワイプ、ホームボタン付きなら画面下から上にスワイプして開けます。ここで、飛行機マーク(機内モード)がオンになっていると、Wi-FiやBluetoothが自動的にオフになるため、AirDropは絶対に使えません。また、省電力モードにしていると、通信が不安定になり、近くの端末がうまく検出されないことがあります。Wi-Fiは、自宅のルーターにつながっていなくても構いませんが、完全にオフだとAirDropの動作に影響します。基本的には「機内モードオフ」「Wi-Fiオン」「Bluetoothオン」を3点セットでそろえるイメージで確認すると、表示の見落としが減ります。
1-3 AirDropの受信設定「連絡先のみ」「すべての人」が原因になっていないか
AirDropには「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人(もしくは近くの人)」といった受信範囲の設定があります。ここが原因で「相手が出てこない」「共有相手がいません」と表示されてしまうケースはとても多いです。例えば、「連絡先のみ」にしている場合、相手があなたの連絡先に電話番号やメールアドレスを登録していないと、たとえすぐ隣にいてもAirDrop上には表示されません。逆に、初めて会う人や、仕事で一時的にデータをわけてもらうだけなら、一時的に「すべての人」に切り替えた方がスムーズです。ただし、ずっと「すべての人」のままだと、知らない人から送信リクエストが飛んでくるおそれもあるため、受け渡しが終わったら「連絡先のみ」か「受信しない」に戻すクセをつけると安心です。
1-4 距離・障害物・電波ノイズなど物理的な環境が悪くないか
AirDropは近距離向けの機能なので、あまり離れすぎると安定して動きません。目安としては、数メートル以内にいることが大事です。人混みの中や、壁をはさんだ部屋同士などでは、電波が弱くなり「待機中」のまま進まなかったり、「共有相手がいません」と出たりすることがあります。特に、鉄筋コンクリートの壁や金属の棚、大型家電などは電波をさえぎりやすいので、そうしたものの陰に端末を置いたままになっていないか確認しましょう。また、近くで電子レンジを使っていたり、たくさんのWi-Fi機器が動いている場所では、電波同士がぶつかり合って不安定になることもあります。「席を少し近づける」「机の上に2台並べる」「別の部屋に移動してみる」など、物理的な環境を変えるだけで急に安定することも多いです。
1-5 オンオフ切り替えと再起動だけで直るケースも多いという話
意外とあなどれないのが、「一度オフにしてからオンにし直す」シンプルな方法です。Wi-FiやBluetoothを一度オフにして数秒待ち、再度オンにすると、内部で不安定になっていた接続がリセットされ、うまくAirDropが動き出すことがあります。同じように、iPhoneやiPad、Mac本体を再起動するだけで改善するケースもかなり多いです。アプリやOSが長時間動き続けていると、メモリの状態が不安定になり、AirDropの画面が固まったり、相手が表示されなくなったりします。そんなときは、深く考え込む前に「オンオフ」「再起動」を試してみるのがおすすめです。特に、複数台まとめて不具合が出ている場合は、送る側と受け取る側の両方を再起動してみると、あっさり解決することも少なくありません。
なお、第1章の内容をざっくり表にまとめると、次のようになります。
| チェック項目 | ポイント |
|---|---|
| 通信設定 | Wi-Fi・Bluetoothオン、機内モードオフ |
| 受信設定 | 「連絡先のみ」「すべての人」の確認 |
| 距離・環境 | 数メートル以内で障害物を減らす |
| リセット | 通信のオンオフと本体再起動 |
第2章:iPhone・iPad側にあるエアドロ できない 理由
2-1 iOSバージョンが古い・不具合がある場合のチェックポイント
iPhoneやiPadのOSが古いままだと、AirDropまわりの不具合が解消されておらず、特定の相手だけ送れない、急に落ちるといったトラブルが起きることがあります。まずは「設定」アプリから「一般」→「ソフトウェアアップデート」を開き、最新バージョンがあるかどうかを確認してみましょう。「今すぐインストール」と表示されている場合は、Wi-Fi接続とバッテリー残量に余裕があるタイミングで更新するのが安心です。また、ベータ版や企業向けのプロファイルを入れていると、通常とは違う動作をすることもあるため、心当たりがあるならいったん削除を検討してもよいでしょう。アップデート後にAirDropが不安定になった場合は、一時的なバグの可能性もあるので、次のマイナーアップデートまで様子を見るか、Appleサポートの情報をチェックしておくと安心です。
2-2 スクリーンタイムやコンテンツ制限でAirDropがオフになっているケース
子どもの端末や、仕事で支給されているiPhoneの場合、「スクリーンタイム」や「コンテンツとプライバシーの制限」でAirDrop自体が使えないように制限されていることがあります。この場合、いくら設定を変えようとしてもメニューにAirDropが表示されなかったり、グレーアウトしたまま触れなかったりします。「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたApp」の中にAirDrop関連の項目がある場合は、ここがオフになっていないか確かめてみましょう。パスコードが必要な場合は、設定した本人か、会社・学校の管理者に相談するしかありません。親が子どもの端末を管理しているケースでは、安全のためにAirDropを禁止していることも多いので、「なぜ使えないのか」をきちんと話し合いながら設定を見直すのがおすすめです。
2-3 おやすみモード・集中モード・機内モードで受信が止まっている場合
iOSには「おやすみモード」や「集中モード」といった機能があり、通知をまとめてオフにできるようになっています。便利な一方で、これらがオンになっていると、AirDropの通知も見えにくくなり、「送ってもらっているのに気づかない」「いつのまにかキャンセルされている」といった状況になりがちです。特に、画面ロック中に集中モードがオンだと、AirDropの受信ポップアップがすぐに消えてしまい、結果として「受け取れなかった」と勘違いしてしまうこともあります。コントロールセンターの三日月マークや、人のアイコンなどを確認して、不要なモードがオンになっていないかチェックしましょう。機内モードも同様で、これがオンだとWi-FiやBluetoothがまとめてオフになるため、そもそもAirDropが動きません。気づかないうちにオンにしていないか、改めて見直してみてください。
2-4 iCloudサインインや連絡先登録が原因で相手が表示されないケース
AirDropの「連絡先のみ」設定を使う場合、送り手と受け手の両方がiCloudにサインインしていて、お互いの連絡先を正しく登録していることが前提になります。例えば、相手が電話番号であなたを登録しているのに、自分のApple ID側で電話番号が設定されていないと、AirDrop上で同一人物と認識してもらえず、相手の名前が表示されません。そのため、「設定」→自分の名前→「名前、電話番号、メール」の中で、電話番号とメールアドレスがきちんと登録されているか確認してみましょう。また、連絡先アプリの中で、相手の情報に電話番号・メールアドレスが両方入っているかどうかもチェックポイントです。うまくいかない場合は、一時的に受信設定を「すべての人」に切り替えて送ってみて、問題が解決するかどうか試すと、原因の切り分けに役立ちます。
2-5 ストレージ容量不足や4K動画など大容量ファイルを送っている場合
iPhoneやiPadのストレージがほぼいっぱいだと、AirDropで受信しようとしても「空き容量が足りません」と表示されて失敗してしまいます。特に、4K動画や長時間の画面録画など、大容量のファイルをまとめて送ろうとすると、想像以上の容量が必要になります。「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で空き容量を確認し、ギリギリの場合は不要なアプリや動画、写真を整理しましょう。写真アプリからiCloud写真を使っている場合でも、本体側に保存される一時データが増えることがあります。また、送る側が極端に大きなファイル(数十GBクラス)をAirDropで一気に送ろうとすると、途中で接続が切れてしまうこともあります。その場合は、ファイルを分割したり、クラウドストレージを使ったりする方が現実的です。
第3章:相手側・Mac側にあるエアドロ できない 理由
3-1 Macや古い機種がAirDrop非対応・条件を満たしていない場合
見落としがちですが、すべてのMacや古いiOS端末がAirDropに対応しているわけではありません。特に、かなり前のMacや古いバージョンのOSを使っている場合は、そもそもAirDropの項目が表示されなかったり、同じApple製品同士でもうまくやり取りできなかったりします。Mac側では、Finderを開いたときにサイドバーにAirDropが表示されているかどうかを確認し、ない場合は「Finder設定」でサイドバーに追加してみましょう。それでもAirDrop画面自体が開けない場合は、機種やOSが対応していない可能性があります。こうした場合は、Appleの公式ページで自分のモデルがAirDropの対象かどうか調べるのが確実です。また、古いOSから最新OSの機種へ送るときに相性問題が出ることもあるため、できる範囲で両方のOSを新しめにそろえておくとトラブルが減ります。
3-2 FinderのAirDrop設定が「受信しない」になっている見落としポイント
Mac側では、FinderのAirDrop画面に「このMacを検出可能な相手」といった項目があり、「なし」「連絡先のみ」「全員」などから選べるようになっています。ここが「なし」になっていると、iPhoneから見たときに相手のMacがまったく表示されません。そのため、まずはFinderを開き、サイドバーのAirDropを選択し、ウィンドウ下部にある設定を確認しましょう。一時的に「全員」にしておけば、初対面の人からでも受信できます。送信が終わったら「連絡先のみ」に戻しておくと安全です。また、Macがスリープ状態に近い省電力モードになっていると、AirDropで検出されにくくなることもあるので、ファイルの受け渡し中はMacの画面を起こしておくのがおすすめです。ノートMacの場合は、フタをしめずに作業することも重要なポイントです。
3-3 同じApple ID・ファイアウォール・セキュリティソフトが邪魔をするケース
MacとiPhoneが同じApple IDでサインインしていると、自分の端末どうしは比較的スムーズにAirDropできる一方、セキュリティ設定やファイアウォールが原因で、他人からのAirDropがブロックされてしまうことがあります。Macの「システム設定」→「ネットワーク」や「プライバシーとセキュリティ」の中にあるファイアウォール設定を確認し、「受信接続をすべてブロック」のような項目がオンになっていないか見直してみましょう。また、市販のセキュリティソフトを入れている場合、近距離通信やファイル共有を制限する機能が働いていることもあります。その場合は、ソフトの設定画面で一時的に保護を弱めるか、AirDrop関連の通信を許可する設定を追加すると改善することがあります。設定を変える際は、安全のために作業後に元に戻すことも忘れないようにしましょう。
3-4 日本語ファイル名・全角文字が原因で転送に失敗することがある話
最近のOSではかなり改善されていますが、まれにファイル名に特殊な記号や絵文字などが含まれていると、AirDropでうまく送れないケースがあります。特に、記号だらけのファイル名や、アプリが自動でつけた特殊な文字列が原因になることがあります。もし、いつもは問題ないのに、特定のファイルだけ何度やっても失敗する場合は、そのファイル名をシンプルな英数字(例:photo01.jpg)に変えてから再度AirDropしてみてください。日本語や全角文字そのものが絶対にダメというわけではありませんが、相手の環境やOSバージョンによっては相性が出ることもあります。また、フォルダごと送るよりも、中身のファイル単位で送った方がうまくいくこともあるので、やり方を少し変えて試してみるのも有効です。
3-5 会社や学校ネットワークなど管理された環境で起きやすいトラブル
会社や学校で支給されているMacやiPadの場合、管理者がセキュリティの都合でAirDropや近距離通信機能を制限していることがあります。このような環境では、見た目上はAirDropの画面が開けても、実際には受信できないようにポリシーが設定されていることも少なくありません。勝手に設定をいじるとルール違反になるおそれもあるため、「エアドロ できない 理由」がどうしてもわからないときは、システム管理者や情報システム部門に相談するのが安全です。個人のiPhoneから会社支給のMacに直接送ることが禁止されている場合は、社内指定のクラウドサービスやファイルサーバーを使うように定められていることもあります。ルールを守りながらデータを共有するためにも、まずは社内・校内のガイドラインを確認し、それに合った方法を選ぶようにしましょう。
第4章:症状別に見るエアドロ できない 理由と解決パターン
4-1 「共有相手がいません」「相手が出てこない」と表示される場合
AirDropの画面で「共有相手がいません」と表示されるときは、そもそも相手の端末が見つかっていない状態です。ここでチェックしたいのは、①相手の端末がロックされていないか、②相手の画面がスリープしていないか、③相手のAirDrop受信設定が「受信しない」になっていないか、の3点です。まずは相手の端末の画面をつけてもらい、ホーム画面か写真アプリを開いた状態にしてもらいましょう。そのうえで、受信側のコントロールセンターからAirDrop設定を開き、「連絡先のみ」か「すべての人」になっているか確認します。また、両方の端末のWi-FiとBluetoothがオンかどうかも改めて見直しましょう。それでも出てこない場合は、距離を縮めてみたり、2台を並べて机の上に置いてみたりと、物理的な環境を変えてみると改善することが多いです。一時的に機内モードをオンオフしてリフレッシュするのも有効です。
4-2 「待機中」のまま進まない・いつまでたっても送れない場合
AirDropの送信画面で「待機中」と表示されたまま進まない場合、端末同士はお互いを認識しているものの、実際のデータ通信がうまくいっていない状態です。このときは、まず受信側の画面にポップアップが出ていないか確認してもらい、「受け入れる」をタップしてもらう必要があります。受信の許可がされていても進まない場合は、Wi-Fiの状態が不安定だったり、周囲の電波干渉が強い可能性があります。両方の端末でWi-FiとBluetoothを一度オフにして数秒待ち、再度オンにしてからやり直すと、接続がリセットされて改善するケースが多いです。さらに、大きな動画ファイルを一度にたくさん送っている場合は、途中でタイムアウトしてしまうこともあります。そんなときは、まず1〜2ファイルだけ送ってみて成功するかを試し、それでもダメな場合は別の場所に移動してから再チャレンジするのがおすすめです。
4-3 「辞退されました」と表示される時に考えられる原因
送信側の画面に「辞退されました」と表示されると、「相手に拒否された」と感じてしまいますが、実際にはそうとは限りません。受信側が誤って「辞退」をタップしてしまったり、通知がすぐに消えてしまって自動的にキャンセル扱いになっている場合も含まれます。特に、集中モードやおやすみモードがオンになっていると、AirDropの受信通知が目立たず、気づかないうちに見逃してしまうことがあります。また、受信側のストレージ容量がいっぱいで、システム側が受信をキャンセルしているケースも考えられます。この場合、送信側には「辞退されました」とだけ表示されるため、理由がわかりにくいのがやっかいなところです。繰り返し同じ表示が出るようなら、受信側にストレージ残量や集中モードの状態を確認してもらい、問題がなければ2台とも再起動してからあらためて送ってみましょう。
4-4 「空き容量が足りません」と出るのに受信できない不思議なケース
受信側の画面に「空き容量が足りません」と出るのに、実際には多少の空きがある場合があります。これは、ファイル自体の容量にくわえて、一時的に必要となる作業用領域や、保存先アプリの処理など、見た目以上の容量が求められているためです。動画や長時間の画面録画、圧縮ファイルなどは、解凍や変換のために追加の容量が必要になることがあります。また、写真アプリに大量の一時データが残っていると、実質的な空き容量が少なくなり、AirDropの受信が失敗しがちです。このようなときは、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で容量を確認し、不要なアプリや動画をまとめて削除して、数GB単位で余裕を作ると改善しやすくなります。それでもダメな場合は、iCloudやパソコンに一度バックアップを取ってから、本体の中身を整理することも検討してみてください。
4-5 AirDropアイコンがグレーアウトして選べない・押せない場合
共有メニューを開いたときにAirDropのアイコンがグレーになっていて、そもそも選べない場合は、機能自体が制限されているか、通信まわりの設定に不具合が起きている可能性があります。まず、「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」から、AirDropが許可されているか確認します。問題なければ、Wi-FiとBluetoothのオンオフを切り替え、端末を再起動してからもう一度試してみましょう。機内モードがオンになっていると、AirDropアイコンが押せなくなることもあるので、飛行機マークが点灯していないかもチェックポイントです。また、企業や学校から支給されている端末で構成プロファイルが入っている場合、管理者がAirDropを禁止していることがあります。このケースでは自力での解除は難しいため、必要であれば担当部署に相談して指示をあおぐ必要があります。
第5章:それでもエアドロができない時の最終チェックと代替手段
5-1 30秒で回せるエアドロ不具合チェックリスト
ここまでの内容を踏まえて、「エアドロ できない 理由」を素早く絞り込むためのチェックリストを用意しておくと便利です。短時間で確認したいときは、次のような流れで見ていきましょう。まず、両方の端末で「Wi-Fiオン」「Bluetoothオン」「機内モードオフ」になっているかを確認します。次に、AirDropの受信設定が「連絡先のみ」または「すべての人」になっているかを確認し、初めての相手なら一時的に「すべての人」に切り替えます。そのうえで、2台の距離を数十センチ〜数メートル以内に近づけ、壁や大きな障害物から離れた状態で再度試します。それでもダメな場合は、一度Wi-FiとBluetoothをオフにしてからオンに戻し、最後に両方の端末を再起動してみましょう。これだけでも、多くのトラブルは解消されます。
簡易チェックリストは、こんな感じでまとめられます。
| 順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | Wi-Fi・Bluetoothオン、機内モードオフ |
| 2 | AirDrop受信設定を確認(できれば一時的に「すべての人」) |
| 3 | 距離を近づけて障害物を避ける |
| 4 | 通信のオンオフ・再起動を試す |
5-2 ネットワーク設定リセット・すべての設定リセットを試すときの注意点
基本的な対処法をすべて試してもエアドロができない場合、「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」の中にある「ネットワーク設定をリセット」を検討することになります。これを実行すると、Wi-FiのパスワードやVPN設定など、通信に関する情報がいったん初期化されます。その結果、AirDropまわりの不具合が解消されることも多いですが、同時に自宅や職場のWi-Fiに接続し直す必要が出てくるので、あらかじめパスワードをメモしておくことが大切です。さらに踏み込んだ方法として「すべての設定をリセット」もありますが、こちらは壁紙や通知設定、キーボード設定など、端末全体の細かい設定が工場出荷時に戻るため、実行前にしっかり覚悟が必要です。どちらの方法も、写真やアプリそのものが消えるわけではありませんが、手間がかかるので、他の対処法を試してから最後の手段として使うイメージにしておきましょう。
5-3 バックアップからの復元・初期化も視野に入れるべきケース
ごくまれに、OSやシステムファイルの深い部分にトラブルが起きていて、通常のリセットや再起動ではエアドロ問題が解決しないことがあります。このような場合は、iCloudやパソコンにバックアップを取ったうえで、端末を一度初期化し、バックアップから復元する方法が有効になることがあります。「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」から実行できますが、その前に写真や連絡先、LINEなど、消えて困るデータがちゃんとバックアップされているか必ず確認してください。初期化後にまっさらな状態でAirDropを試し、それで問題なく動作するなら、元の環境に何らかの原因があったと判断できます。一方、初期化してもなおAirDropが使えない場合は、ハードウェアの故障や、より深刻なトラブルも考えられるため、早めにAppleサポートへ相談するのがおすすめです。
5-4 どうしても直らない時にAppleサポートへ相談する前に準備したいこと
自分で試せることはやり切った、それでも「エアドロ できない 理由」がわからない……というときは、Appleサポートや正規サービスプロバイダに相談しましょう。その際、状況をスムーズに説明できるように、事前にいくつか情報をメモしておくと話が早く進みます。例えば、「どの端末同士でAirDropしようとしたか」「いつから問題が起きているか」「特定の相手だけできないのか、全員に対してできないのか」「エラーメッセージにどんな表示が出るか」といった内容です。また、自分が試した対処法(再起動・設定リセット・OSアップデートなど)も書き出しておくと、同じことを何度もやり直すムダが減ります。可能であれば、実際にAirDropがうまくいかない様子を画面録画しておき、必要に応じてサポート担当者に見せられるようにしておくと、原因の特定がぐっとしやすくなります。
5-5 AirDrop以外で安全・快適にファイル共有するおすすめの方法
どうしてもAirDropが使えない場合や、距離が離れていてそもそも使えない場合は、別の方法で安全にファイルを共有することを考えましょう。代表的なのは、iCloudリンクや共有アルバム、GoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージです。写真や動画なら、共有アルバムに追加してURLを送るだけで、相手は好きなタイミングでダウンロードできます。また、近くにパソコンがあるなら、LightningケーブルやUSB-Cケーブルで接続し、写真アプリやFinderを使って直接コピーする方法もあります。メッセージやメール、LINEなどのチャットアプリも手軽ですが、大容量ファイルには向いていないことが多いので、サイズ制限に注意が必要です。「エアドロ できない 理由」を無理に深追いしすぎず、「この場は別の方法でやり過ごす」という選択肢も持っておくと、ストレスがぐっと減ります。状況に応じてAirDropと他の方法を使い分けるのが、デジタル時代のかしこい付き合い方と言えるでしょう。
まとめ
ここまで、「エアドロ できない 理由」をさまざまな角度から洗い出してきました。大きく整理すると、原因は「設定の問題」「環境の問題」「機種やOSの条件」「システムの不具合」の4つに分けられます。まずは、Wi-Fi・Bluetooth・機内モード・受信設定といった基本を確認し、端末同士の距離や障害物を見直すだけでも、多くのトラブルは解決します。それでもダメなときは、iOSやmacOSのバージョン、スクリーンタイムやファイアウォールなどの制限、ストレージ容量、大容量ファイルの有無など、1つずつ切り分けていくことが大切です。
また、再起動や通信のオンオフ、ネットワーク設定のリセット、最終的にはバックアップからの復元や初期化といった流れを知っておけば、「次に何を試せばいいか」で迷うことも減ります。それでも解決しない場合は、無理をせずAppleサポートに相談し、専門家の力を借りるのが安心です。同時に、iCloudリンクや共有アルバム、クラウドストレージなど、AirDrop以外の選択肢を持っておくことで、「送れないから何もできない」という状況も避けられます。この記事の内容をチェックリスト代わりに活用してもらえれば、「エアドロ できない 理由」で悩む時間をぐっと減らし、快適にファイル共有できるようになるはずです。