エアドロップでファイルを送ろうとしたとき、「あれ、自分の名前こんな表示になってたっけ?」と驚いたことはありませんか? 学校や職場、カフェなどでエアドロップ画面を開くと、周りの人の名前がずらっと並びます。その中に自分の本名や学校名まで丸見えだったら、ちょっと落ち着かないですよね。
実は、エアドロップに出てくる名前は「エアドロップ専用の設定」があるわけではなく、iPhone・iPad・Mac本体の名前や連絡先の情報から決まっています。つまり、ここをきちんと整えておけば、「見られて困る名前」から「見られても安心で、しかも分かりやすい名前」へとガラッと印象を変えることができるのです。
この記事では、「エアドロップ 設定 名前」をキーワードに、iPhone・iPad・Macそれぞれの具体的な変更方法から、名前が反映されないときのチェックポイント、プライバシーを守るためのコツまで、まとめて分かりやすく解説します。今までなんとなくそのまま使っていた人こそ、この機会に一度、自分の端末の名前を見直してみませんか?
【AIによる要約】
このページでは、エアドロップで相手に表示される「名前」の仕組みと、安全で分かりやすい名前の付け方をまとめています。iPhone・iPad・Macそれぞれで、どこを変更すればエアドロップの名前が変わるのかを、画像なしでも分かるように手順で解説します。あわせて、「名前が変わらない」「変な名前で出てくる」といったトラブル時のチェックポイントや、プライバシーを守るためのおすすめ設定も紹介します。この記事を読みながら設定していけば、今日からエアドロップを安心・快適に使えるようになります。
目次
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エアドロップの「名前」を変える前に知っておきたい基本
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iPhone・iPadでエアドロップに表示される名前を変える方法
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Macでエアドロップに表示される名前を変える方法
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「名前が変わらない」「おかしな名前で表示される」ときの対処法
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プライバシーを守るエアドロップの名前と設定のコツ
1. エアドロップの「名前」を変える前に知っておきたい基本
エアドロップの「設定 名前」を変える前に、まずは仕組みをざっくり理解しておきましょう。ここを知っておくと、「ここを変えたのに名前が変わらない…」というモヤモヤをかなり減らせます。エアドロップで表示される名前は、iPhoneやMac本体の名前、場合によっては連絡先カードの名前など、いくつかの情報から決まります。また、同じApple IDで複数の端末を使っているときは、それぞれに別の名前を付けておかないと、誰の端末なのか分かりにくくなります。
エアドロップは近くにいる人にファイルを送れる便利な機能ですが、同時に「自分の名前を見られる場所」でもあります。学校や職場、カフェ、イベント会場など、人が多い場所で使うことを想像すると、本名やフルネームをそのまま出すのはちょっと心配、という人も多いはずです。この記事では、その不安を減らしつつ、家族や友だちには分かりやすい、ちょうどいい名前の付け方も一緒に紹介していきます。
エアドロップで相手にどう見えるかを理解しよう
エアドロップを開くと、相手の画面には「アイコン+名前」というセットであなたの端末が表示されます。この名前が、今回テーマにしている「エアドロップの名前」です。実際には「エアドロップ用の名前」という特別な設定があるわけではなく、多くの場合は端末本体につけてある名前がそのまま使われます。iPhoneなら「ゆうきのiPhone」や「iPhone(太郎)」のような感じで表示されている人が多いと思います。
相手から見ると、この表示名だけが手がかりです。同じ場所に複数のiPhoneがあると、「iPhone」「iPhone」「iPhone…」とほぼ同じ名前が並んでしまい、「どれがあなた?」と迷わせてしまうこともあります。逆に、少し工夫しておけば「Yuki-iPhone13」「会社用MacBook」など、パッと見て分かる名前にしておくことができます。まずは「相手の画面にどう見えているか」をイメージしながら、これからの設定を変えていきましょう。
表示される「名前」はどこから決まるのか(本体名・連絡先名など)
エアドロップで表示される名前は、主に次のような情報から決まります。
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iPhone・iPadの本体名
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Macのコンピュータ名
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場合によっては、自分の連絡先カードに設定されている名前
iPhoneの場合、「設定」アプリの「一般」→「情報」→「名前」で設定しているものが、そのままエアドロップの名前として使われます。Apple サポート
Macの場合は、Appleメニューから「システム設定」を開き、「一般」→「情報」→「名前」に表示されているコンピュータ名がエアドロップの名前になります。Apple サポート
また、「連絡先」アプリで自分のカードを登録している場合、近しい人にはその名前で表示されることもあります。たとえば、自分のカードに「佐藤 太郎」と登録していると、家族の端末からは「佐藤 太郎」と出るケースもあります。そのため、「本体の名前だけ」ではなく、「連絡先の自分のカード」もセットで見直しておくのがおすすめです。
iPhone本体の名前とApple IDの名前の違い
よくある勘違いが、「Apple IDの名前を変えれば、エアドロップの名前も変わるのでは?」という考え方です。実際には、Apple IDに登録している氏名と、iPhoneの本体名はまったく別の設定です。Apple IDの名前は、主にiCloudやApp Storeの領収書、ファミリー共有などに使われる情報で、エアドロップの表示名には直接は関わりません。
一方、エアドロップの名前に強く影響するのは「本体名」です。iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」→「名前」、Macなら「システム設定」→「一般」→「情報」の部分で設定した名前が、エアドロップやBluetoothなど、周辺機器とのやり取りのときにも使われます。Apple サポート+1
つまり、「Apple IDの表示名は本名のまま残しておきたいけど、エアドロップには本名を出したくない」という場合でも、本体名だけをニックネームにしておけばOKです。この違いを知っておくと、プライバシーを守りながらAppleのサービスを使い分けやすくなります。
本名のまま使うリスクとニックネーム利用のメリット
エアドロップで本名やフルネームをそのまま出していると、知らない人に名前を見られるリスクが高くなります。たとえば、電車の中やカフェ、ライブ会場など、人が密集している場所でエアドロップの画面を開くと、近くの人の名前がずらっと並びます。その中に自分のフルネームが出てしまっていると、ちょっとドキッとしますよね。
もちろん、身近な人としか使わないのであれば、本名でも問題ないケースもあります。しかし、現代はSNSや検索で名前から個人を特定される可能性もゼロではありません。そこでおすすめなのが、「身内には分かりやすいけれど、初対面の人には特定しづらい」ニックネームを使う方法です。「Yuki_iPhone15」「Taro-WorkMac」のように、名前+用途+機種を組み合わせると、パッと見て誰の何の端末かも判断しやすくなります。
ニックネームを使うことは、プライバシーを守るだけでなく、「家の中に同じ機種が何台もある」といった環境でも大きなメリットがあります。家族で同じiPhoneを使っている場合でも、「ママiPhone」「パパiPhone」「長男iPhone」のように分ければ、AirDropだけでなくWi-FiやBluetoothの接続画面でも迷いにくくなります。
事前にチェックしておきたい設定(Wi-Fi・Bluetooth・OSバージョン)
エアドロップの「設定 名前」を変えても、そもそもエアドロップがうまく動いていないと意味がありません。設定を始める前に、次の3つだけは軽くチェックしておきましょう。
1つ目は、Wi-FiとBluetoothがオンになっているかどうかです。エアドロップはこの2つの機能を組み合わせて動作しているので、どちらか一方がオフだと相手に表示されません。コントロールセンターを開いて、Wi-FiとBluetoothのアイコンが有効になっているか確認しておきましょう。
2つ目は、エアドロップの受信設定です。「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人(または一定時間だけ)」といった項目があり、「受信しない」になっていると名前自体が相手に出てきません。この記事では主に名前の話をしますが、この受信設定も合わせてチェックしておくと、トラブルが少なくなります。
3つ目は、OSバージョンです。iOSやmacOSのバージョンによって、設定画面の表示場所や文言が少しずつ変わっています。画面の見た目が多少違っても、基本的な考え方は同じなので、この記事ではできるだけどのバージョンでも分かるように説明していきます。
2. iPhone・iPadでエアドロップに表示される名前を変える方法
ここからは、実際の「エアドロップ 設定 名前」の変え方を、具体的な手順で見ていきます。まずは利用者が一番多いiPhone・iPadからです。基本の流れとしては「本体名を変更する」「必要なら連絡先カードも見直す」という2ステップを押さえておけば問題ありません。手順自体はとてもシンプルなので、スマホにあまり詳しくない方でも、画面を見ながら順番に進めれば大丈夫です。
iPhone本体の名前を変更する手順(設定アプリから)
iPhoneのエアドロップに表示される名前は、基本的に「本体名」を変えることで変更できます。手順は次のような流れです。
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ホーム画面から「設定」アプリを開く
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「一般」をタップする
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上の方にある「情報」をタップする
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一番上にある「名前」をタップする
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いま付いている名前を消して、新しい名前を入力する
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キーボードの「完了」を押して終了
これで、本体名の変更は完了です。Apple サポート
名前を決めるときは、あとで自分でも見て分かりやすいようにしておくと便利です。たとえば、「Yuki-iPhone15Pro」「Taro-Private-iPhone」のように、所有者+用途+機種名を組み合わせると、将来ほかの機種に買い替えたときも整理しやすくなります。あとで説明するMac側の名前とも合わせておくと、「どれが自分の端末?」と迷いづらくなります。
連絡先カードの名前を確認・編集する方法
家族や友だちなど、あなたの連絡先が登録されている相手に対しては、「本体名」だけでなく「連絡先カードの名前」が表示されるケースもあります。そのため、本体名をニックネームにしても、連絡先カードが本名のままだと、相手からはフルネームで見えている可能性があります。
確認と編集の流れは次の通りです。
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「連絡先」アプリ、または「電話」アプリの連絡先タブを開く
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一番上に「自分のカード」が表示されていれば、それをタップ
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右上の「編集」を押す
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姓・名の欄を、自分が表示させたい形に調整する
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必要なら「ニックネーム」欄も活用する
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編集が終わったら右上の「完了」をタップ
家族や友だちには本名で出したいけれど、見知らぬ人にフルネームを見せたくない、という場合は、本体名をニックネーム寄りにしておくのがバランスの良い方法です。連絡先カードは身近な人向け、本体名は公共の場で見られても安心な名前、と使い分けるイメージで考えると分かりやすいです。
家族・友だちと被りにくい名前の付け方アイデア
家族全員がiPhoneを持っている家庭では、「ママのiPhone」「パパのiPhone」「長男のiPhone」など、似たような名前が並びがちです。これだとエアドロップの画面でどれが誰か分かりにくく、ファイルを送り間違える原因にもなります。ここでは、被りにくくて分かりやすい名前の付け方をいくつか紹介します。
まずおすすめなのは、「名前+用途+機種」のセットにする方法です。たとえば「Yuki-Work-iPhone15」「Taro-Game-iPad」のようにしておくと、誰のどの端末なのか一目瞭然です。さらに、家族で共通ルールを決めておくと、あとから新しい端末が増えても整理しやすくなります。
例として、こんなルールもあります。
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先頭はローマ字の名前(Yuki, Taro など)
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2番目に用途(Work, Private, School など)
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最後に機種名(iPhone15, iPadAir など)
このルールを家族で共有しておけば、「Yuki-Private-iPhone」「Yuki-Work-Mac」といったように、すべてのApple製品で同じパターンを採用できます。結果として、エアドロップやiCloud、Bluetoothなど、あらゆる場面で端末を見分けやすくなります。
変更後にエアドロップ画面で反映を確認する手順
名前を変更したら、ちゃんとエアドロップに反映されているか確認しておきましょう。チェック方法はとても簡単です。別のiPhoneやiPadが手元にある場合は、自分の端末に向けてエアドロップを開いてみるのが一番確実です。
1台目(送信側)の端末で、写真アプリなどを開いて共有ボタンをタップし、エアドロップを選びます。しばらく待つと、近くにいる端末の名前が一覧で表示されます。その中に、自分が先ほど設定した新しい名前がちゃんと出ているか確認しましょう。もし古い名前のままになっている場合は、いったんエアドロップ画面を閉じて開き直したり、コントロールセンターからWi-FiとBluetoothをオフ・オンし直したりすると、情報が更新されることがあります。
近くに確認用の端末がない場合は、自分のiPhoneのコントロールセンターからエアドロップのボタンを長押しすると、「自分の端末名」が小さく表示されていることがあります。ここに出ている名前も目安になるので、合わせてチェックしてみてください。
それでも変わらないときにまず試すこと
本体名も連絡先カードもちゃんと変えたのに、エアドロップの画面ではなぜか古い名前のまま…というケースもときどきあります。そんなときに、まず試してほしいのが次の3つです。
1つ目は、iPhoneの再起動です。名前の情報が一時的に古いままキャッシュされている場合、電源を切って入れ直すだけで改善することがあります。
2つ目は、Wi-FiとBluetoothをいったんオフにしてからオンにし直すことです。コントロールセンターを開き、2つのアイコンを一度オフにして数秒待ち、再びオンにしてみましょう。これで周辺機器との接続情報がリフレッシュされ、最新の名前が相手に伝わりやすくなります。
3つ目は、iOSを最新バージョンにアップデートすることです。古いバージョンだと、まれに表示の不具合が残っていることがあります。どうしても名前が変わらない場合は、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から更新の有無も確認してみてください。それでもダメなときは、次の章で紹介するチェックポイントも合わせて見直していきましょう。
3. Macでエアドロップに表示される名前を変える方法
続いて、Macのエアドロップに表示される「設定 名前」の変え方を解説します。Macの場合も、基本は「コンピュータ名」を変更することで表示名を変えることができます。最近のmacOSでは、「システム設定」アプリから簡単に変更できるようになっているので、難しい操作は必要ありません。仕事用のMacが多い人や、自宅で複数のMacを使っている人ほど、分かりやすい名前を付けておくと日常のストレスが減ります。
Mac本体の名前を変更する手順(システム設定から)
macOSの新しいバージョンでは、コンピュータ名の変更は次のような流れで行います。
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画面左上のリンゴマーク(Appleメニュー)をクリック
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「システム設定」を選ぶ
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左側の一覧から「一般」をクリック
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右側の「情報」を開く
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上部に表示されている「名前」の欄をクリック
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新しく付けたいコンピュータ名を入力して、ウインドウを閉じる
これでMacのコンピュータ名が変更され、エアドロップの画面にも新しい名前が使われるようになります。Apple サポート
変更が反映されない場合は、一度Macを再起動すると確実です。また、以前のバージョンのmacOSでは「共有」パネルからコンピュータ名を変更するスタイルもありましたが、基本的な考え方は同じで、「Mac本体に付いている名前を変える」というイメージで覚えておけば十分です。
ユーザーアカウント名・フルネームを確認するポイント
Macには「コンピュータ名」のほかに、「ユーザーアカウント名」や「フルネーム」という情報もあります。これらはログイン画面やファイルの所有者表示などに影響しますが、エアドロップの名前とは少し役割が違います。とはいえ、複数人で1台のMacを共有している場合は、このあたりの名前も整理しておくと混乱を防げます。
たとえば、自分専用のMacなら、コンピュータ名もユーザー名も自分を表すものにしておけば、AirDropの画面でも「あ、このMacは自分のだ」とすぐに判断できます。逆に、会社で共用しているMacの場合は、ユーザー名は個人名、コンピュータ名は「部署名+用途」のような付け方にしておくと管理しやすくなります。
ユーザーアカウントのフルネームは、「システム設定」→「ユーザとグループ」から確認できますが、むやみに変更するとログインやファイル管理に影響することもあるため、基本的にはコンピュータ名の変更だけで対応するのがおすすめです。Apple サポート
iPhoneとMacで名前をそろえるときのコツ
iPhoneとMacを両方持っている人は、エアドロップの画面に自分の端末が2つ3つ並ぶことがよくあります。このとき、名前の付け方に一貫性がないと、「どれがどの端末だっけ?」と毎回悩むことになりがちです。そこでおすすめなのが、「共通ルールを決めておく」ことです。
たとえば、次のようなパターンです。
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先頭に自分の名前(Yuki, Taro など)
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真ん中に用途(Work, Private, Study など)
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最後にデバイス名(iPhone, Mac, iPad)
このルールでいくと、「Yuki-Work-Mac」「Yuki-Private-iPhone」「Yuki-Study-iPad」といった具合に、すべてのApple製品で同じ並び方になります。エアドロップの画面で見たときも、「あ、これは仕事用Mac」「これはプライベートのiPhone」と一瞬で判別できます。
また、端末を買い替えたときにも、名前の最後だけを機種名にしておけば、「Yuki-Private-iPhone15」「Yuki-Private-iPhone17」のように、どの世代の機種かも一目で分かります。時間が経つほど効果を感じやすい工夫なので、これから複数のApple製品を使っていく予定のある人には特におすすめです。
社内・学校など複数のMacがある環境での名前ルール例
会社や学校のように、同じモデルのMacがずらっと並んでいる環境では、コンピュータ名のルールづくりがとても重要です。何も決めずにそれぞれが好きな名前を付けてしまうと、エアドロップやファイル共有のときに、どのMacがどこに置いてあるのか分からなくなってしまいます。
よく使われるルールの例としては、次のようなものがあります。
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部署名+番号(Sales-01, Sales-02 など)
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教室名+席番号(ClassA-Seat03 など)
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用途+場所+番号(MeetingRoom1-Mac01 など)
個人で使う場合でも、「Office-Mac-Yuki」のように、部署名と個人名を組み合わせておくと、誰のものかがすぐに分かります。大事なのは、「他の人が見ても意味が分かる名前にする」という点です。エアドロップの画面は、誰かに見られる前提で付ける、くらいの感覚で決めると失敗しにくくなります。
一度ルールを決めたら、社内やクラスで共有しておくと、将来新しいMacを追加するときもスムーズです。「エアドロップの名前もこのルールに合わせてください」とひと言添えておくだけで、全体の管理がぐっと楽になります。
変更後にFinderのエアドロップで確認する方法
Macのコンピュータ名を変更したら、実際にエアドロップ画面でどう表示されているかを確認してみましょう。方法はとてもシンプルです。
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Dockから「Finder」を開く
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左側のサイドバーにある「AirDrop」をクリック
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画面下の「このMacを検出可能な相手」を、必要に応じて「全員」や「連絡先のみ」に変更する
この画面の上部には、自分のMacのアイコンと名前が表示されます。ここに出ている名前が、他の人のエアドロップから見えるときの表示名です。ここを見て、先ほど設定したコンピュータ名になっているか確認しましょう。
もし古い名前のまま表示されている場合は、いったんFinderを閉じて開き直したり、Wi-FiとBluetoothをオフ・オンし直したりしてみてください。それでも更新されない場合は、Macの再起動を試すと反映されやすくなります。
4. 「名前が変わらない」「おかしな名前で表示される」ときの対処法
ここまでやっても、「エアドロップの名前が変わってくれない」「なぜか昔の端末名のまま表示される」といったトラブルが起きることもあります。原因はさまざまですが、多くの場合は「情報が古いまま残っている」「設定がどこかでずれている」ことが理由です。この章では、よくあるパターンごとにチェックポイントを整理していきます。
相手側の端末に古い情報が残っている場合のリフレッシュ方法
意外と見落としがちなのが、「こちら側ではちゃんと名前が変わっているのに、相手の端末が古い情報を覚えたままになっている」パターンです。とくに、以前から何度もエアドロップでやり取りしている相手だと、過去の情報がキャッシュとして残っていることがあります。
この場合は、相手側に次のような対応をお願いしてみましょう。
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エアドロップの画面を一度閉じて、もう一度開き直してもらう
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コントロールセンターから、Wi-FiとBluetoothをオフ→オンにしてもらう
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それでもダメな場合は、端末を再起動してもらう
また、相手の「連絡先」アプリに、あなたの古い名前で登録されたカードが残っている場合もあります。たとえば、昔の本体名のまま連絡先にメモしていると、その情報が優先されて表示されることがあります。そういうときは、相手の連絡先カードを最新情報に更新してもらうと解決することが多いです。
再起動・Wi-Fi/Bluetoothオンオフで解決するケース
エアドロップに限らず、Apple製品で「設定を変えたのに反映されない」ときにまず試すべきなのが、再起動とWi-Fi/Bluetoothのオンオフです。名前や接続情報が一時的にキャッシュとして保存されている場合、これらをリセットすることで新しい情報に更新されます。
具体的には、次のような順番で試すのがおすすめです。
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iPhoneやMacのWi-Fiをオフ→数秒待ってオン
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Bluetoothも同じようにオフ→オン
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エアドロップの画面をいったん閉じて開き直す
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それでもダメなら、端末自体を再起動する
この程度の操作であれば、データが消えたりする心配もほぼありません。逆に、いきなり設定をあれこれいじりすぎると、かえって原因が分かりにくくなってしまうことがあります。まずはシンプルな方法から順番に試していくのが安心です。
OSバージョン違いで起こる見え方の違い
自分は最新のiOSやmacOSを使っていても、相手側が古いバージョンを使っていると、エアドロップの画面のデザインや表示名のルールが少し違っていることがあります。たとえば、受信設定の名前が「すべての人」だったり「すべての人(10分間)」だったりと、微妙に表記が変わっていることがあります。
また、古いバージョンでは、コンピュータ名の変更が「共有」パネルから行う仕様になっているなど、設定画面の場所自体が違う場合もあります。この記事ではできるだけ共通して通用する考え方で説明していますが、「画面の見た目が少し違うな」と感じたら、OSのバージョン差が原因かもしれません。
とはいえ、「本体名やコンピュータ名がエアドロップの名前になる」「Wi-FiとBluetoothが必要」といった基本ルールはどのバージョンでも共通です。相手の環境と自分の環境に差がありそうなときは、「画面の位置は少し違うかもだけど、やっていることは同じ」という気持ちで落ち着いて設定を確認していきましょう。
同じApple IDで複数端末を使っている場合の注意点
1つのApple IDで、iPhone・iPad・Macなど複数の端末を登録している人も多いと思います。この場合、「iCloudの端末一覧には新しい名前が出ているのに、エアドロップでは違う名前が出る」といったズレが生じることがあります。原因は、それぞれの端末の「本体名」がバラバラになっていることが多いです。
たとえば、iPhoneの名前を「Yuki-iPhone15」、Macの名前を「Yuki-Mac」、iPadの名前を「iPad」としていると、エアドロップで「iPad」だけが誰のものか分かりにくくなります。同じApple IDの中では、できるだけ同じルールで名前を付けておくと混乱が減ります。
もう1つの注意点は、古い端末を売却・譲渡したあとです。初期化をせずに手放してしまうと、iCloud上にその端末の名前が残ったままになることがあります。端末を手放すときは、必ず「すべてのコンテンツと設定を消去」を行い、自分のApple IDからサインアウトしておくことを忘れないようにしましょう。
それでもダメなときに確認したい設定チェックリスト
ここまで試してもエアドロップの名前が意図通りに表示されない場合は、次のチェックリストを1つずつ確認してみてください。
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iPhone・iPadの「設定」→「一般」→「情報」→「名前」が希望どおりか
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Macの「システム設定」→「一般」→「情報」→「名前」が希望どおりか
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自分の連絡先カード(自分の番号・メールが登録されているカード)の名前におかしな部分がないか
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Wi-FiとBluetoothが両方オンになっているか
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エアドロップの受信設定が「連絡先のみ」になっていて、相手が連絡先に登録されているか
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端末の再起動、Wi-Fi/Bluetoothのオンオフを試したか
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iOS・iPadOS・macOSが最新バージョンに近い状態か
このチェックリストをすべて確認しても問題が解決しない場合は、まれにシステム側の不具合の可能性もあります。その場合は、Appleサポートに相談しつつ、しばらくバージョンアップの情報を待つ、という判断も選択肢の1つです。
5. プライバシーを守るエアドロップの名前と設定のコツ
最後に、「エアドロップ 設定 名前」を決めるときの安全面のポイントを整理しておきます。エアドロップはとても便利ですが、「誰にでも名前が見えてしまう」性質がある以上、プライバシーへの配慮は欠かせません。ここでは、危ない名前と安全な名前の例、受信設定のコツ、家族や子どもの端末に付けるときの考え方などをまとめて紹介します。
初対面の人にも安心な名前の付け方(危ない例・安全な例)
まずは、危ない名前と安全な名前を、ざっくり表にしてみます。
| 種類 | 例 | コメント |
|---|---|---|
| 危ない例 | 「佐藤 太郎 iPhone」 | フルネーム+端末種別で個人特定されやすい |
| 危ない例 | 「〇〇中学校 2年3組 山田」 | 学校名+学年+名前で住所や行動範囲まで想像されやすい |
| 安全な例 | 「Taro-iPhone15」 | 名前をローマ字+機種名で、多少ぼかせる |
| 安全な例 | 「Yuki-Private-iPhone」 | 用途を含めて、第三者には具体的な個人情報が分かりにくい |
| 安全な例 | 「Family-Mac-01」 | 個人名を出さず、家族共有端末として扱いやすい |
ポイントは、「初対面の人に見られても怖くないか?」を基準に考えることです。たとえば名字だけ、名前だけ、ニックネームだけなど、少しだけ情報量を減らすだけでも、安心感はかなり変わります。どうしても本名を使いたい場合は、少なくとも学校名や会社名、住所が推測できる情報とセットにしないように気をつけましょう。
公共の場所での受信設定「すべての人」を避けるべき理由
エアドロップの受信設定には、「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人(または一定時間のみ)」といった選択肢があります。公共の場では、この中の「すべての人」を常にオンにしておくのはあまりおすすめできません。理由はシンプルで、知らない人から勝手に画像やファイルを送られてしまう可能性があるからです。
「連絡先のみ」にしておけば、自分の連絡先に登録している人からしか送信できなくなります。これなら、知らない人からのいたずら的なファイル受信をかなり防げます。一時的に多人数とやり取りしたい場面では、「すべての人(10分間)」のような一時的な設定を使い、用が済んだら必ず「連絡先のみ」か「受信しない」に戻す習慣をつけましょう。
つまり、「名前を安全にする」ことと「受信設定を適切にする」ことは、セットで考える必要があります。どれだけ名前を工夫しても、「すべての人」のまま長時間開放していると、予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクが上がってしまいます。
子どもや家族の端末に付けるときのおすすめルール
子どもや家族の端末の「エアドロップ 設定 名前」を考えるときは、大人以上にプライバシーへの配慮が必要です。特に小中学生の場合、学校名や学年、クラス名などをそのまま名前に入れてしまうと、知らない人に行動範囲が伝わりやすくなってしまいます。
おすすめなのは、次のようなルールです。
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学校名・住所・電話番号など、直接的な個人情報は入れない
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名前は下の名前だけ、もしくはニックネームやローマ字表記を使う
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家族内で分かる番号や記号を使って区別する(Kid1-iPhone など)
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受信設定は基本「連絡先のみ」にし、必要なときだけ一時的に変更する
たとえば、「Yuta-iPhone-01」のようにしておけば、家族内では誰の端末か分かりますが、外部の人にとっては具体的な情報はほとんど分かりません。親の端末と似たルールにしておくと、子ども自身も自然と安全な名前の付け方を学んでいけます。
仕事用・プライベート用で名前を分ける考え方
1台のiPhoneやMacを、仕事でもプライベートでも共用している人も多いと思いますが、エアドロップの名前はできれば「用途が分かる形」にしておくと便利です。たとえば、仕事用のMacに「Private-Mac」のような名前を付けていると、社内の人から見たときに少し違和感がありますし、逆にプライベートの場で「Company-XXX-Mac」と出るのも落ち着かないですよね。
そこで、次のような付け方がおすすめです。
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仕事用:名前+Work+デバイス(Taro-Work-Mac など)
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プライベート用:名前+Private+デバイス(Taro-Private-iPhone など)
このように分けておけば、エアドロップの画面を見ただけで、「これは仕事用の端末だから社内会議の資料を送ろう」「これはプライベート用だから、家族の写真はこちらに送ろう」と判断しやすくなります。副業や個人活動をしている人なら、「Side-Work」など、もう1種類増やすのもアリです。
名前をきちんと分けておくことは、情報漏えい対策としても有効です。仕事の資料を誤ってプライベート端末に送ってしまうミスを減らせるので、ちょっとしたひと手間ですが、長期的には大きな安心につながります。
今日からできるエアドロップ安心・安全チェック
最後に、この記事の内容をもとに、「今日からすぐにできるエアドロップ安全チェック」をまとめておきます。時間がない人は、ここだけでも実践してみてください。
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iPhone・iPad・Macの本体名/コンピュータ名を、「見られても安心で、自分には分かりやすい」名前に変更する
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自分の連絡先カードの名前を確認し、不要な情報が入っていないかチェックする
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エアドロップの受信設定を「連絡先のみ」にし、必要なときだけ一時的に「すべての人」にする
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家族で複数のApple製品を使っている場合は、「名前+用途+機種」などの共通ルールを作る
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公共の場でエアドロップを使い終わったら、「受信しない」か「連絡先のみ」に戻す習慣をつける
これらを一度整えてしまえば、あとは新しい端末を買ったときに同じルールで名前を付けるだけです。ほんの数分の見直しで、エアドロップの快適さと安心感はぐっと高まります。
まとめ:エアドロップの「設定 名前」を整えて安心して使おう
ここまで、エアドロップに表示される「設定 名前」の仕組みから、iPhone・iPad・Macそれぞれの具体的な変更方法、さらにトラブル時の対処法やプライバシーを守るコツまで、一気に解説してきました。ポイントは、「エアドロップ専用の名前設定があるわけではなく、基本は本体名やコンピュータ名から決まる」という点です。そこを押さえておけば、「どこを直せば名前が変わるのか」で迷うことはぐっと減ります。
また、名前を変えることは単なる見た目の問題ではなく、「自分の情報をどこまで相手に見せるか」というプライバシーの問題でもあります。本名丸出しにしておくのではなく、ニックネームや用途を組み合わせることで、「自分にも分かりやすく、他人には詳しすぎない」ちょうどいいバランスを作ることができます。
最後にもう一度振り返ると、今日やっておきたいのは次の3つです。
「本体名/コンピュータ名を見直す」「受信設定を整理する」「家族や仕事での名前ルールを決める」。この3つを押さえておけば、エアドロップはもっと気軽で、安全なツールになります。ぜひこの記事をきっかけに、自分の端末の「エアドロップ 設定 名前」をアップデートしてみてください。